こんにちは!サッカー選手をしながらコーチをしたり、チームのアカデミー組織を立ち上げたり、それなりにサッカー関係者として働いてきましたが、実際どれくらいの給料がもらえるのでしょうか?
おそらく選手をしている方は一度はコーチとしての道を考えたことがあると思います。
町クラブのコーチ、下部組織、そして選手としてやってきた中でたくさんのコーチや監督と関わってきましたので、迷いのある皆さんにそんな情報を届けれたらと思います!
Contents
サッカーコーチの仕事内容と必要なスキル
サッカーコーチの主な業務
サッカーコーチの主な業務は以下のようなものがあります。
- 選手の技術指導
- 戦術の立案と指導
- 体力トレーニングの計画と実施
- 選手のメンタルサポート
- チームマネジメント
これらの業務を行うために、サッカーコーチは選手一人一人の特性を理解し、それぞれに合ったアプローチを行う必要があります。
サッカーコーチに求められる知識と経験
サッカーコーチに求められる知識と経験は以下のようなものがあります。
- サッカーの基本的な戦術の理解
- 選手の年齢や能力に応じたトレーニング方法の知識
- コミュニケーション能力とリーダーシップ
- 自身のプレー経験と指導経験
特に、自身のプレー経験は、選手との信頼関係を築く上で重要な要素となります。
スクールコーチの年収と雇用形態
サッカースクールコーチの平均年収
サッカースクールコーチの平均年収は、300万円から500万円程度といわれています。ただし、これは経験年数やスクールの規模、雇用形態によって大きく異なります。
バイトとしてやってる人たちもいるので、そこは計算に加味していません。
バイトでは月数万から多くて10万円ほどだと思います
サッカースクールコーチの雇用形態と待遇
サッカースクールコーチの雇用形態は以下のようなものがあります。
- 正社員:安定した収入が得られるが、拘束時間が長い
- 契約社員:期間限定の雇用で、収入は不安定
- アルバイト:時給制で、シフト制の勤務が多い
待遇面では、交通費支給や社会保険加入などがありますが、スクールによって異なります。
町クラブのサッカーコーチの年収と昇進機会
町クラブコーチの年収レンジ
町クラブコーチの年収は、250万円から800万円程度といわれています。クラブの予算規模や成績、コーチの経験年数などによって異なります。
また町クラブでコーチとして仕事をする場合、以下のことも仕事として入ってきます。
- 集客などのマーケティング活動
- 予実の管理などの財務管理
- 遠征の手配や、連絡等の事務作業
- 生徒の管理やチラシ作成などのPC作業
少年団と違い、クラブチームとして活動をしている場合、昼間など練習以外の時間何してるの?と思うかもしれませんが、意外とやることは多いです(筆者の経験談)
町クラブコーチからJリーグクラブコーチへのステップアップ
町クラブコーチからJリーグクラブコーチへのステップアップは、以下のようなステップを踏むことが多いです。
- 「B級コーチライセンス」や「A級コーチライセンス」の取得
- トップチームのアシスタントコーチを経験
- 下部組織のヘッドコーチを経験
- Jリーグクラブのコーチに就任
ただし、このような昇進には、コーチング能力だけでなく、人脈やタイミングも重要となります。
Jリーグクラブのサッカーコーチの年収と役職
Jリーグクラブコーチの年収と給与体系
Jリーグクラブコーチの年収は、800万円から2,000万円程度といわれています。給与体系は以下のようなものがあります。
- 基本給:コーチの経験年数やライセンス保有状況によって決定
- 勝利給:チームの勝利に応じて支給
- 賞与:チームの成績に応じて支給
ヘッドコーチとアシスタントコーチの役割と年収差
Jリーグクラブにおけるヘッドコーチとアシスタントコーチの役割は以下のように異なります。
- ヘッドコーチ:チーム全体の指揮を取り、戦術の決定権を持つ
- アシスタントコーチ:ヘッドコーチを補佐し、選手の個別指導を行う
年収面では、ヘッドコーチがアシスタントコーチの1.5倍から2倍程度といわれています。
Jリーグクラブのコーチになれるまで
クラブのスクールやジュニア・ユースからの昇格
Jリーグクラブのコーチになる方法の一つは、ジュニアやユースチームのコーチから昇格する方法です。優秀な指導実績を積み重ね、「A級コーチライセンス」や「S級コーチライセンス」を取得することで、トップチームのコーチに抜擢されることがあります。
社会人リーグからの昇格、地域リーグ監督や、JFL監督からチームの昇格を経て、引き抜かれるまで
もう一つの方法は、社会人リーグや地域リーグ、JFLなどの監督を務め、優秀な成績を収めることで、Jリーグクラブから引き抜かれる方法です。チームを昇格に導いた実績は、高く評価されます。
日本代表チームのコーチングスタッフの年収
日本代表監督の年収と契約形態
日本代表監督の年収は、1億円から3億円程度といわれています。契約形態は以下のようなものがあります。
- 専任制:日本サッカー協会との専属契約
- 兼任制:Jリーグクラブとの兼任契約
専任制の場合、年収は高額になる傾向がありますが、成績によっては解任のリスクもあります。
日本代表コーチングスタッフの報酬体系
日本代表コーチングスタッフの報酬体系は以下のようなものがあります。
- 基本給:コーチの経験年数やライセンス保有状況によって決定
- 勝利給:代表チームの勝利に応じて支給
- 賞与:代表チームの成績に応じて支給
ただし、日本代表コーチングスタッフの多くは、Jリーグクラブとの兼任が多いため、報酬はクラブと協会の折半になることが多いです。
海外クラブのサッカーコーチの年収と待遇
欧州トップリーグのコーチの年収事情
欧州トップリーグのコーチの年収は、1億円から10億円程度といわれています。特に、イングランドプレミアリーグやスペインリーガエスパニョーラのビッグクラブのコーチは、高額な年収を得ています。
例えば、「マンチェスター・シティ」のペップ・グアルディオラ監督の年収は、約20億円といわれています。
アジアや北米のリーグにおけるコーチの待遇
アジアや北米のリーグにおけるコーチの待遇は、欧州トップリーグほどではありませんが、それでも数千万円から1億円程度の年収を得ています。
特に、中国スーパーリーグやアメリカメジャーリーグサッカー(MLS)のクラブは、高額な年俸を提示してコーチを招聘することが多いです。
サッカーコーチに欠かせない資格の取り方
日本でライセンスを取得する
日本サッカー協会(JFA)が認定するコーチングライセンスには、以下のようなものがあります。
- C級コーチライセンス
- B級コーチライセンス
- A級コーチライセンス
- S級コーチライセンス
これらのライセンスを取得するには、JFAが主催する講習会に参加し、筆記試験と実技試験に合格する必要があります。
日本サッカー協会・指導者養成講習会とは
海外ライセンスとの違い
欧州サッカー連盟(UEFA)が認定するコーチングライセンスには、以下のようなものがあります。
- UEFAプロライセンス
- UEFAエリートユースAライセンス
- UEFAユースBライセンス
これらのライセンスを取得するには、各国のサッカー協会が主催する講習会に参加する必要があります。UEFAライセンスは、欧州各国で通用するライセンスであり、取得難易度が高いことで知られています。
何がサッカーコーチの給料を決める?
どんな要素で個人の給料は決まるのでしょうか。
私はただ、スキルとか簡単な言葉でなく、分解して説明したいと思います。
チームのレベルではなく、チームの規模感
サッカーコーチの給料を決める大きな要因の一つは、指導するチームの規模です。しかし、ここで重要なのは、チームのレベルやカテゴリーではなく、チームの財政状況です。
例えば、Jリーグの中でも、大企業がスポンサーについているチームは、潤沢な資金力を持っています。そのようなチームでは、コーチの給料も高額になる傾向があります。
一方で、地方のクラブチームなどは、予算が限られているため、コーチの給料も抑えられることが多いです。
個人の特殊性。ライセンスだけでなく特徴的なスキルや知識が必要
サッカーコーチの給料を決めるもう一つの要因は、コーチ個人の特殊性です。コーチングライセンスを取得していることは重要ですが、それだけでは十分ではありません。
例えば、以下のような特徴的なスキルや知識を持っているコーチは、高い給料を得ることができます。
- 海外での指導経験
- 特定の戦術やトレーニング方法に関する深い知識
- 選手とのコミュニケーション能力
- データ分析スキル
- フィジカル面の指導
これらのスキルや知識は、他のコーチにはない付加価値を生み出すため、給料交渉の材料になります。
サッカーコーチの年収アップのコツとキャリアパス
コーチングライセンスの取得とスキルアップ
サッカーコーチの年収アップに直結するのが、コーチングライセンスの取得です。上位のライセンスを取得することで、指導できるチームのレベルが上がり、年収アップが期待できます。
また、海外の先進的なサッカー指導法を学ぶために、海外研修に参加することもスキルアップに繋がります。
ネットワーキングとコネクション作りの重要性
サッカー業界では、ネットワーキングとコネクション作りが非常に重要です。特に、Jリーグクラブや日本代表チームのコーチになるためには、以下のような人脈が必要不可欠です。
- Jリーグクラブの経営者や強化担当者
- 日本サッカー協会の関係者
- 実績のある監督やコーチ
これらの人脈を築くためには、サッカー関連のイベントや交流会に積極的に参加することが大切です。
海外での指導経験がキャリアに与える影響
海外での指導経験は、サッカーコーチのキャリアに大きな影響を与えます。特に、欧州トップリーグでの指導経験は、日本国内でも高く評価されます。
海外での指導経験を積むためには、以下のようなステップが必要です。
- 海外の指導者ライセンスの取得
- 海外クラブでのインターンシップ
- 海外クラブでのコーチ就任
ただし、海外での指導には、語学力や異文化適応力も求められるため、準備には時間と努力が必要です。
自分で立ち上げることも一つの選択肢
サッカーコーチとして独立し、自分でサッカースクールを立ち上げることも一つの選択肢です。初期投資は必要ですが、生徒数を増やすことができれば、安定した収入を得ることができます。
ただし、スクール運営には、指導力だけでなく、経営能力やマーケティング力も求められます。独立する前に、十分な準備と情報収集が必要です。
まとめ
本記事では、サッカーコーチの年収について、スクールコーチから日本代表コーチまで、様々なレベルのコーチの年収と仕事内容、必要なスキルについて解説しました。
サッカーコーチの年収は、指導するチームのレベルや役職、経験年数などによって大きく異なりますが、年収アップのためには、以下のようなポイントが重要です。
- コーチングライセンスの取得
- ネットワーキングとコネクション作り
- 海外での指導経験
- 特徴的なスキルや知識の習得
また、サッカーコーチの給料を決める要因としては、チームの財政状況とコーチ個人の特殊性が挙げられます。
サッカーコーチを目指す方は、自身のキャリアプランに合わせて、必要なスキルと経験を積んでいくことが大切です。それと同時に、自分の強みや特徴を活かし、他のコーチにはない付加価値を提供することで、高い給料を得ることができるでしょう。
サッカーコーチの世界は、厳しい競争の中にありますが、情熱と努力を持って取り組めば、やりがいのある仕事であることは間違いありません。夢を持って、一歩一歩着実に成長していくことが、サッカーコーチとしての成功への近道です。
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