こんにちは!
私は選手をしながらコーチをしたり、スクール、アカデミーの立ち上げを行っていました。
事業者目線、選手目線、コーチ目線からスクールとアカデミーの違いについて解説していきたいと思います!
サッカーを始めたいと思っているお子さんを持つ親御さんは、「スクール」と「アカデミー」のどちらに通わせるべきか悩むことがあります。両者の違いを理解することは、子供の成長と将来を考える上で非常に重要です。本記事では、サッカーのスクールとアカデミーの違いについて、それぞれの特徴や目的、指導方針などを詳しく解説します。また、お子さんに合ったサッカー教育の選び方についてもアドバイスします。
スクールとアカデミーの目的の違い
スクールとアカデミーは、子供たちにサッカーを教える場という点では共通していますが、その目的には大きな違いがあります。
スクールは場所によるが、サッカーを学ぶ場。
スクールは、サッカーの基礎を学ぶ場であり、「サッカーを楽しむこと」を主な目的としています。子供たちは、サッカーを通じて体力を向上させ、友達を作り、コミュニケーション能力を育むことができます。スクールは、「サッカー塾」や「サッカー教室」とも呼ばれ、地域のスポーツクラブやスポーツセンターなどで開催されることが多いです。
- 例えば、スクールでは、ボール遊びやゲーム形式の練習を取り入れることで、子供たちがサッカーの楽しさを体感できるようにしています。
アカデミーは人格も含めな育成を目指す場。
一方、アカデミーは、「プロサッカー選手の育成」を目的とした本格的な指導の場です。サッカーのスキルアップだけでなく、人格形成も重視されます。アカデミーでは、厳しい練習やチーム内での競争を通じて、選手としての成長を促します。
- 例えば、アカデミーでは、練習の前後に礼儀やマナーについての指導があり、挨拶や掃除などの基本的な行動が求められます。
下記事のような日本サッカー協会が出すようなアカデミーもあります。
https://www.jfa.jp/youth_development/jfa_academy/fukushima/operation.html
※本来は学校まで提供することはないですが、学校ごと提供してしまうような形です。
少し話とは逸れますが、高校時代にJFAアカデミー福島とリーグ戦でよく試合しましたが、学校という括りではありながらも下部組織という扱いなので選手権やインターハイに出ることはありませんでした。
子供の目的に合わせた選択が重要
スクールとアカデミーの目的の違いを理解した上で、子供の目的に合わせた選択が重要です。サッカーを楽しみたい、スキルアップしたいという子供にはスクールがおすすめです。一方、プロサッカー選手を目指す子供には、アカデミーが適しているでしょう。
指導方針とカリキュラムの違い
スクールとアカデミーでは、指導方針やカリキュラムにも違いがあります。
スクールは個人スキルの習得と楽しさ重視
スクールでは、個人のスキル習得に重点が置かれます。ドリブル、パス、シュートなどの基本的な技術を楽しみながら学ぶことができます。また、ゲーム形式の練習も取り入れられ、サッカーの楽しさを体感できます。
- スクールのカリキュラム例
- ウォーミングアップ(ランニング、ストレッチなど)
- ボールフィーリング(ドリブル、ボールコントロールなど)
- 基本スキル練習(パス、シュート、トラップなど)
- ゲーム形式の練習(ミニゲーム、チーム対抗戦など)
- クールダウン(ストレッチ、振り返りなど)
アカデミーはチームとしての勝利も目指し、個々としてはユースや強豪校への昇格を目指す
アカデミーでは、個人スキルの向上に加え、チームとしての戦術理解や連携プレーの習得が重視されます。勝利を目指した練習が行われ、選手たちは常に競争心を持って取り組むことが求められます。また、個々の選手はユースチームや強豪校への昇格を目指して、日々努力を重ねます。
- アカデミーのカリキュラム例
- ウォーミングアップ(ランニング、ストレッチ、アジリティトレーニングなど)
- 個人スキル練習(ドリブル、パス、シュート、ディフェンスなど)
- グループ戦術練習(ポジショニング、連携プレー、セットプレーなど)
- チーム戦術練習(フォーメーション、攻撃パターン、守備の構造など)
- ゲーム形式の練習(実戦を想定したトレーニングマッチなど)
- クールダウン(ストレッチ、ミーティング、振り返りなど)
子供の適性とレベルに合わせた選択が大切
子供の適性とレベルに合わせて、スクールとアカデミーを選ぶことが大切です。初心者や経験の浅い子供には、スクールがおすすめです。一方、経験豊富な子供や高いレベルを目指す子供には、アカデミーが適しているでしょう。
練習環境の違い
スクールとアカデミーでは、練習環境にも違いがあります。
スクールはスポーツ少年団やクラブなどに属しながら通える塾みたいなもので、いろんなチームの子供がいる
スクールは、スポーツ少年団やクラブチームに所属しながら通える、「サッカー塾」のようなものです。様々なチームから集まった子供たちが、一緒に練習に取り組みます。このため、多様な個性や能力を持った子供たちと交流できる環境があります。
- 例えば、スクールでは、所属チームが異なる子供たちが一緒に練習することで、新しい友達ができたり、他のチームの子供たちから刺激を受けたりすることができます。
アカデミーは同じ子供達と勝利を目指す中で、チームと個人の両方を伸ばす場
アカデミーでは、同じ目標を持った子供たちが集まり、チームとしての成長と個人の成長の両方を目指します。練習は intensiveで、選手たちは切磋琢磨しながら日々成長していきます。アカデミーは、「サッカー選手を育てる場」であり、厳しい環境の中で個人とチームの力を伸ばしていくことが特徴です。
- 例えば、アカデミーでは、同じ目標を持った仲間と日々練習に励むことで、お互いに高め合い、競争心を持って成長していくことができます。
子供の成長に合わせた環境の選択が重要
子供の成長段階に合わせて、練習環境を選択することが重要です。サッカーを始めたばかりの子供には、スクールがおすすめです。多様な子供たちと一緒に練習することで、サッカーの楽しさを知ることができるでしょう。一方、ある程度サッカー経験があり、本格的に取り組みたい子供には、アカデミーが適しています。厳しい環境の中で、個人とチームの力を伸ばしていくことができます。
コーチの指導経験と資格の違い
スクールとアカデミーでは、コーチの指導経験と資格にも違いがあります。
スクールコーチは個人スキルや、特定のスキルに特化(ドリブル、ディフェンス、走り方など)
スクールのコーチは、個人のスキル指導に長けています。ドリブル、ディフェンス、走り方など、特定のスキルに特化したレッスンを行うことができます。また、子供たちのレベルに合わせて、わかりやすく指導することが得意です。
- 例えば、スクールコーチは、「ドリブルの達人」や「シュート指導のエキスパート」など、特定のスキルに秀でたコーチがいることがあります。
アカデミーコーチは高度な戦術理解と指導経験がある人が多い
アカデミーのコーチは、高度な戦術理解と豊富な指導経験を持っている人が多いです。選手たちにチームとしての戦術を理解させ、実践させることができます。また、個人の能力を見抜き、適切なアドバイスを与えることができます。
- 例えば、アカデミーコーチには、プロチームやユースチームで指導経験のある方や、高い指導者ライセンスを持っている方が多くいます。
子供の目標に合わせたコーチ選びが大切
子供の目標に合わせて、適切なコーチを選ぶことが大切です。個人スキルの向上を目指す子供には、スクールのコーチがおすすめです。一方、チームプレーや戦術理解を深めたい子供には、アカデミーのコーチが適しているでしょう。
結局どっちがいいの?
サッカーを始めるなら、スクール。始めやすく、辞めやすい
サッカーを始めたばかりの子供には、スクールがおすすめです。気軽に始められ、サッカーの楽しさを味わえます。また、スクールは入会・退会が比較的自由なので、子供の興味や適性に合わせて柔軟に対応できます。
- 例えば、「サッカーを始めてみたいけど、続けられるか不安」という子供には、スクールがぴったりです。気軽に始められ、サッカーが合わないと感じたら辞めることもできます。
アカデミーは真剣にやりたいなら。
サッカーに真剣に取り組みたい、プロを目指したいという子供には、アカデミーがおすすめです。厳しい練習と競争の中で、個人とチームの力を伸ばしていくことができます。ただし、アカデミーは入会・退会が制限されている場合が多いので、十分に検討してから決めることが大切です。
- 例えば、「サッカーが大好きで、将来はプロ選手になりたい」という子供には、アカデミーが適しています。本格的な指導を受けることで、夢に近づくことができるでしょう。
本当に上手くなりたいなら、塾として特化型スクールへ
「本当に上手くなりたい」という子供には、特化型のスクールがおすすめです。特定のスキル(ドリブル、シュートなど)に特化したレッスンを受けることで、効果的にスキルアップを図ることができます。特化型スクールは、サッカー塾のような位置づけで、少人数制で指導を受けられるのが特徴です。
- 例えば、「ドリブルが上手くなりたい」という子供は、ドリブル特化型のスクールに通うことで、集中的にドリブルのスキルを磨くことができます。
以上、サッカーのスクールとアカデミーの違いについて詳しく解説しました。子供の目的や適性、レベルに合わせて、適切な選択をすることが大切です。スクールとアカデミーのメリット・デメリットを理解した上で、子供に合った環境を選びましょう。サッカーを通して、子供たちが健やかに成長していくことを願っています。